中止になったチリペッパーズの振り替え公演も決まり、気分がいいので久しぶりに改造ネタを紹介。来週、エギングの取材(この春一番のハードな1本)があるので、その準備の一部を公開します。

 今回のネタはエギのスローフォールチューン。何故スローフォールなのか?エギに反応したイカは、エギに抱きつくまで”間”あります。単独行動や、群が小さいときはアオリイカは警戒心が強く、この”間”が非常に長いときがあります。そんなときにエギがどんどん沈んで行ってしまうと、イカはエギを抱くのをあきらめます。また、これから春になってくると、デカイカを狙うステージは水深の浅い場所になってきます。そんな場所で、エギの沈下スピードが速いと、あっという間にボトムに到達してしまい、魅力的な誘い方ができなくなります。そんなわけで、時にはスローフォールするエギが大活躍します。

 と、ココまでは皆さん大体ご存知でしょう。で、皆さんはどのようにスローフォールにチューニングされているのでしょう?最初からスローフォールにセッティングされたエギも存在しますが、大体皆さんシンカーを削って調整していますね?しかし、メーカーがセッティングした組み合わせは結構絶妙なので、チューニングに対する許容度は少なく、シンカーを削ったらダートしなくなったなんてこともよくあります。まあ、大体動きは悪くなると思います。動き、特に左右へのダートの起こりやすさを決めるパラメーターはざっと思いつくだけで7つ以上ありますが、特に影響が大きいのはボディとシンカー。ボディの浮力や形状については当然ですが、意外とシンカーも重要な役割を担っています。シンカーを削って、全体の重心位置が上がってしまうとダートが単なるキリモミになってしまいます。ロールしながら手前に直線的やってくるエギです。それに重心位置以外にも、シンカーの○○○○も考えないといけません。○○○○が重要なキーワードなんですが、他のメーカーさんも見ているかも知れないので伏字です。(って見ていないか。)

 そこで、今回紹介するのが”究極のスローチューン”。それはどのようなものか?概要は、シンカーのボディ内部の部分を削って、軽量化し、水中重量を下げるとともに、重心の位置も変えてしまおうというチューンです。動きはほとんど、オリジナルのままです。で、注意書きですが、コレはメーカーとして推奨するものではありません。あくまで個人的なお遊びということで、ご了解ください。自己責任でお願いしますねハート

 まず最初にマーキング。完成したスローチューンのエギは、ノーマルとほとんど区別がつきません。なので見えやすい位置にマーキングします。私は口糸をマジックで黒に塗ります。


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なにやらお歯黒みたいですね。口糸を一旦ほどき、別の色の糸をまいて見るのもお洒落かも知れません。


 次にシンカーを取り外すため、シンカーを固定している釘を抜きます。先の鋭いプラニッパーを使うと便利。釘はなくさないように。

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力が入るので、怪我に注意。(一度、すべって指に刺さったことが…)布も破かないように。


 次にシンカーをボディから引き抜きます。接着剤が入っているので、なかなか抜けません。そんなときはライターでシンカーをじっくりとあぶって接着剤を柔らかくし、やけどしないようシンカーを布でもって引っ張ります。簡単に抜けます。

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ハイ、サクッと抜けました。


 引っこ抜いたシンカーについている接着剤は、カッターやニッパーなどで綺麗に取り除いておきます。そうしないと、あとで再びシンカーを装着するときに苦労します。


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綺麗に取れましたね


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チューニング待ちの子羊たち。釣り場で声をかけてくだされば、予備があれば差し上げられるかも。ただし、私にイカを釣らせてくださいねハート


 次にシンカーのボディ内部にあった部分に、横から穴を開けます。バイスに固定し、ボール盤でドリルアップ。シンカーの素材は鉛ですが、粘りのあるヘンな金属なので削りにくく、カスがたまりやすいです。なので、ゆっくりとドリルの歯を下ろしていきます。この部分に穴を開けると、ドリルの歯は径6.5mmで1.0g、5.0mmで0.5gシンカーを軽量化できます。軽量化は2.0g以上行うとエギが沈まなくなる場合があるので注意。大体1.5g以内にとどめておきます。

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重心を後ろへずらし、エギを水平姿勢に近づけるため、シンカー前部のほうに穴をあけます。


 次に、開けた穴に水がしみこんで溜まらないように、発砲素材などで充填しておきます。

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ロケッティアのパッケージに入っているクッションを利用。3mm厚に切って、穴より少し大きめのポンチで抜きます。



 ココから元に戻す作業。シンカーをボディに差し込みます。差し込む前に、ボディの穴に接着剤を充填。そして、シンカーを挿入します。

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2液性のエポキシボンドを使用。はやく元にもどしてー!(エギ談)


 最後に釘を刺して完了。釘を忘れると、どんなに強い接着剤を使っても、シンカーが外れてしまいます。


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完成♪見た目ノーマルと全く同じ。動きもほとんど同じです。


 ということで、究極のスローチューンを紹介してみましたがいかがでしょう。え、めんどうくさいって。っていうか、普通の家庭にボール盤なんてないし。いえいえ、御心配なく。ただいま、猛スピードでロケッティアのスローフォールバージョンを開発しています。テーマは”重量そのまま、フォールはスロー”と、”なのに、手ごたえ抜群、左右ワイドダート”です。すでにバージョンⅢまでいってまして、方向性が見えてきたところです。しばしのお待ちを。コレにはやはり○○○○の理解が必要なわけで…難しいね。

 
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ここで少しチラ見せ。3Dウモウモ作業中。コレが採用になるかどうかは分かりません。


 で、○○○○は水流抵抗ではありません。近いけどね。